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北極圏の文化にひたる★旅の記録③

昔、星野道夫さんの本を読んだとき。
北極圏の光の色合いや風の香りまで伝わってくるようで、とても印象的だった。

幼いころから、読む本のなかに極北な気配や寒冷地な表現があると、とても魅力を感じていた。
海外旅行はあまり興味がないけれど、北欧にだけは興味がある。
寒そうだけど、オーロラも。
北欧といえば、極北ではないけれど映画「カモメ食堂」の景色の色合いも大好きだ。


寒いのが得意とか好きというわけではない。
むしろ暖かな室内で薄着で過ごすほうが好き。
けれどキーンと締まった白い世界や、寒すぎてむせ返るような空気感、嫌いじゃない。
スキーも滑ることより、その景色の中にたたずむためだけに行ってもいいくらい。
「ヒュッゲ」ブームでキャンドルを楽しむ映像を多く見るようになったけど、ああいう感覚も大好き。

 


ある日、北極圏の文化を紹介しているという「北海道立北方民族博物館」の情報をテレビで見かけた。
「いつか行きたいなぁ」と淡い思いを抱いていたら、今回、予約がたまたま取れた宿のそばにその博物館があると気づき、大興奮♪

最初は一泊の旅行予定だったけど、昔からの「温泉露天風呂付客室に連泊」の夢を叶えるためと、

二日目にゆっくりじっくり博物館見学をするために急遽もう一泊追加したという。(笑)

 


北方民族博物館。
想像通りとても素晴らしいところだった。

展示は興味深いものばかり。
ポイントごとにスマホで聞ける音声解説もあり、気づくと2時間半も滞在!
コロナ渦で平日、ということもあり、滞在している間に職員以外ですれ違ったのは二人という超絶安心な状態。

生活の知恵や工夫も素晴らしかったけど、やはりシャーマニズムも興味深い。

「ワタリガラス」の伝説が多いと星野さんの本にもあったけど、トーテムポールやシャーマニズム関連にワタリガラスがとても多かった。

シャーマニズムと言えば錬堂先生。
錬堂先生は、世界中の長老やシャーマンが一堂に会する「世界民族長老会議」に日本代表として招聘されてる方。
講演会他いろんな場面で「伝説」の話題が出てきて、いつも楽しみなのだ。

縄文文化にもかかわるオホーツク文化の展示もあって、網走近郊で発掘された「女性像」はとても惹かれるものがあった。

網走には「モヨロ貝塚館」もある。
今回は博物館の見学だけで胸いっぱい腹いっぱいだったから、次の機会にはモヨロ貝塚館で、オホーツク人の文化も覗いてみたいものだ。


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